府中刑務所の文化祭(2014)に行ってきました、ワタクシ。
ハイ、前回のつづきですよ。

府中刑務所文化祭2014 プリズンアドベンチャー

限定900食の麦飯が早々に売り切れ、食いっぱぐれたワタクシ。
次の目当てはプリズンアドベンチャー!
何やらカタカナで楽しそうだが、受刑者が普段仕事をしている作業場を見られるツアーであります。

はじめて塀の中に行ってくるよー!!!
(・◇・)ゞ



ちなみにいくら刑務所主催のイベントといえど、撮影はNG。
そして受刑者と会うことはおろか、チラっと見かけることも一切ありません。


やっぱりね、警備は厳重なんですよ
塀の上にもワイヤーがぐるーーっと張り巡らされていて、電流こそ流れていないもののの、何かが触れたり切れたりするとアラームが鳴りひびいてカメラがそこを映す仕組みなんだとか。

中は、殺風景で心が折れる感じ。
コンクリートで出来た学校みたいな。装飾品一切なし。



興味深かったのが受刑者の違反品!!
歯ブラシ削ったり、茶葉でタバコつくったりするくらいだから、そうとう暇なんでしょう。
それともシャバへの執念か?
そのクリエイティブ能力を他で活かしたらいいものを…と思ってしまう ( ̄ω ̄ i)


さて、クリエイティブといえば、所内で受刑者は刑務作業をしているのだけど、これが地域によって作ってるものが違うってご存知?

マル獄シリーズが人気の函館、100万円近いお神輿作ってる富山などが有名だけど、ここ府中では木工や革、ノートなど。
あとスーパーの「1割引」のシールなんかも作っている。

マル獄シリーズってコレね。


服役したらスキル身につきそうでちょっとうらやましい。
はたして出所後にそのスキルが身を助けるかは正直疑問だけど、楽しそうではある。

まぁでもホリエモンは長野でせっせと紙袋やキノコ栽培のボトルキャップを作っていたというから、みんながみんな楽しそうではないのだけど。
でも革細工とかやってみたいなー。

などとそこが刑務所であることを忘れつつ呑気に見学していると、

ビリリリリ!

突然けたたましいベルが鳴り響く。

一瞬にして我々「お客さま」は水を打ったように静まり、固まった。


(((( ;°Д°))))

なんだなんだ?
施設のものには触っちゃダメなのに何か触ったか?
誰か脱走でも図ったか?

ドキドキしてたら、刑務官が手に取ったのは受話器。


えーー!電話の音ォォォーー?
非常ベルかと思ったよ!
結構な警戒音でしたよ!
夕方のニュースでやる「密着!新人刑務官」のイメージとは違うのねーっ。
当たり前か。


他にも、
トイレが外から丸見えとか、
お風呂で使っていい掛け湯は12杯までと細かいとか、
イヤなことは諸々あるにせよ、絶対イヤ!何がなんでもイヤ!入るくらいなら死を選ぶ!という拒絶感はなく、ムショ暮らしの方がいいとわざと再犯して戻る人がいるのもわからなくもない。

あ、でも冷暖房なしはキツイわ。
あと社会的に失うものが何よりも大きすぎる。

犯罪、ダメ絶対。


でもまぁ想像していたよりかはフツーのところでした。
それでも「お客様」としての見学以外では関わりたくない場所であります。