muchatokyo

アルフォンス・ミュシャのスラブ叙事詩が国立新美術館@六本木に来る!ということで、わたしはものすごく楽しみにしていた。
とにかく人気の高いミュシャだからチケットは事前入手必須!
当日券は長蛇の列でしたよ…。
何せスラブ叙事詩が全部揃っての展示はチェコ国外では初めてなんです!
日本にいながら実物を見られるチャンスはもうないと思う。

さて、ミュシャといえばポスターの印象が強い。

Mucha, Alfons - Prinzessin Hyazinthe - 1911 Savonnerie de bagnolet Alfons Mucha

わたしなんかは絵を描く時、線じゃなくて面!と度々言われたもんだけど、ミュシャはポスターやってたからか線をガッツリ描いている。
だからかな?漫画っぽくもあって古さをまったく感じないのは。

ポスターもグラフィックとして満点でしょ。
見た目の美しさにプラスして当時斬新だったのは、商品そのものよりも雰囲気を売りにしたこと。
これ、広告としても正解だ。
なんなんだ、なんでこんな完璧なんだ…!

CZE-17-Republika Ceskoslovenska-100 Korun (1920)

紙幣デザインもしてるしーーーっっ!!
オシャレすぎてくらくらしてくる。
日常使いするものにもこんな凝ってるなんて贅沢でうらやましいぞ
しかも祖国のためならばと無償…!太っ腹!

そもそも、スラブ叙事詩…スラブって何?

さて、今回のミュシャ展、最大の目玉はスラブ叙事詩にある。
スラブ叙事詩とはざっくり説明すると、歴史絵巻のようなもの。
チェコ出身のミュシャが故郷の神話や戦争などを題材に描いた全20作の超大作。

スラブはロシアとかチェコ、スロバキア、ポーランドとかでだいたいこの辺り。
今の国境引かれた国とは違って同じ言葉を喋るもの同士とかでグループになっていたみたい。
whereisslab
作品を見ていても気づくことは美人の多さ。
絵だから!と思うけど実際も美人多いよね。平たい顔族、納得がいかない。

スラブ叙事詩のここがスゴい!

で、噂のスラブ叙事詩ですよ!
こんな大きかったとは…Σ(・ω・ノ)ノ
mucha
どどーーーーーん!
普通に縦6m×幅8mとかあるのよ。
サイズがデカけりゃ描かれてる人の数も多く、あっち向いたりこっち向いたり…
正面向いてる人を描くのって難しいのにミュシャって結構正面多い。 
うらやましいぞ、その画力…!!

しかもやたら絵の中の人物と目が合う。
まるで映画のワンシーンを切り取ったかのよう。再生ボタン押したら動き出しそうよ。
これは、歴史には主役も脇役も関係なくて、みんながそれぞれのストーリーを持っているから。
何かあった場面でも、嬉しい人、面白くない人、他のことに夢中になってる人、みんな違う。
だから「大勢の町人たち」みたいなくくりじゃなくて描かれる表情もそれぞれ違うのよーっ!
これ、アトリエのご近所さんをモデルに写真を撮って作品を作りこんでいったという。
だからこんなにリアルなの!


そしてもうひとつ特徴的な魅力が「色」
優しいトーンの中でも際立つ鮮やかさ!
なんだこの色は!!
どうやって作ってるのーーー?
muchaslav

思わず漏れるため息。
スゴい。思っていた以上にすごいぞミュシャ…!


存分に刺激を受けたところで美術展はミュージアムショップへと続く流れ。
しかしワタクシ一言言いたい。

こういうアートの図録こそ電子書籍にして〜〜〜!

ショップは激混みだし、図録は分厚いし重いし。
デジタル化して気になるところは指で拡大とかできたらものすごーーーく便利なのに。
どうでしょう、美術展企画者さん!!